第184回 ヒューマンエラーについて考えよう 鈴木良平さん

2012年3月14日(水)第184回 朝活@富山 を開催しました!
<今回のテーマ>
「 ヒューマンエラーについて考えよう 」 です。
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「ヒューマンエラーについて考えよう」
「ヒューマンエラー」
原発事故や列車事故は「事故ではなく人災だ」と
報道されることがあります。
でも果たして、人災は防げるのでしょうか。
人災を防ぐには、どうすればいいのでしょう。
人災の背景となる人為的過誤
「ヒューマンエラー」について考えます。


今回の進行役は「あある」さんです。
ああるさんからの4つの質問から朝活は始まりました。
【質問1】
 事故は人の不注意が原因なので、従業員の注意力や頑張りに依存するしかない。
【質問2】
 事故が起こったら、それを引き起こした当人の責任を追求しなくてはいけない。
【質問3】
 メディアが事故を大きく報じることは、かえって事故の再発を助長してしまう。
【質問4】
 重要な仕事は、最も失敗経験の少ない人に任せるべき。
結論的には、答えはすべて「×」なのですが、
なぜそうなのか、ああるさんはひとつひとつ説明してくれました。
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ヒューマンエラーは、とても範囲が広く
一言では語り尽くせないのですが、
レジュメを元に、簡単にご紹介しますね。
【質問1】
 事故は人の不注意が原因なので、従業員の注意力や頑張りに依存するしかない。
 ・不注意は、人間の自然法則的な現象。
 ・なので、不注意は原因ではなくて、むしろ結果。
 ・不注意ができるだけ発生しない環境をつくることこそ重要。
【質問2】
 事故が起こったら、それを引き起こした当人の責任を追求しなくてはいけない。
 ・ 事故を起こした本人の責任をいくら追及しても
  (あるいは教育しても)危険の芽を摘まない限り必ず再発する。
【質問3】
 メディアが事故を大きく報じることは、かえって事故の再発を助長してしまう。
 ・メディアは、事故を起こした企業への責任追及だけで終わってしまう。
・責任を追及するよりも、原因を追求するべき。
【質問4】
 重要な仕事は、最も失敗経験の少ない人に任せるべき。
 ・失敗を回避する最も効果的な方法=失敗すること
 ・失敗することで成長した経験のない人は、
  大事なところでの大失敗を生じさせる。
 ・事故(失敗、ヒューマンエラー)はあってはならないものだが、
  同時に我々にない知恵、気付かなかった事柄を
  教えてくれる貴重な情報となりうる。
ああるさんは、4月から
ひとつのテーマについてじっくり知って・話して・深めあう交流イベント、
『考えるカフェ』を開催されます。
詳細はこちらからどうぞ!
http://d.hatena.ne.jp/kancafe/
ああるさん、参加者のみなさん、ありがとうございました!

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