第231回 『やる気を出せ』では、やる気は出ない 1000人に指導の塾長が明かす、やる気アップセミナー 岡本純一さん

2012年10月7日(日)第231回 朝活@富山 を開催しました!
<今回のテーマ>
「『やる気を出せ』では、やる気は出ない 
1000人に指導の塾長が明かす、やる気アップセミナー」
 です。


<告知文より>
「もう少し、やる気を出してくれればなぁ」
お子様に、部下に、同僚に、ご家族に、そう感じたことはありませんか?
私自身、学習塾で子どもたちに接しながら、いつもこのことを考えてきました。
目標を立てて、計画を練り、実行する。
とは言っても、皆がいつも夢や希望に満ち溢れているわけではありません。
「夢はない」「目標なんて、別に」などと言われてしまったら、
先に進めなくなってしまいます。
こんなとき、どうしたらいいのか?
また、やる気が湧きあがってきても、実行に移し、継続することは困難です。
折角、やる気を持ったはずなのに、いつの間にか、また元通りに戻ってしまう。
こんなとき、どうしたらいいのか?
これらの問題は、子育てだけでなく、あらゆる場面で起こりうることです。
国語が大の苦手で、半べそかきながら教室に通っていた、Aちゃん。
何度言っても言いつけを守れなかった、B君。
いつも子どもに怒ってばかりで疲れ果てていた、お母さん。
どうやって、変わったのか。
20年以上の経験から分かったことを、お伝えできたらいいな、と考えています。
塾のセンセイだからといって、難しい講義をするつもりはありません。
皆さんと、共に考え、楽しい時間を過ごしたいと思っています。
たくさんの方との出会いを楽しみにしています。
<朝活の様子>
お話して下さったのは、昨年8月から朝活に参加して下さっている、
学習塾UOZU(うおづ)アカデミー 岡本純一さんです。
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岡本さんは、学習塾を経営される経験を通じて、
たくさんのお子さん、お父さん、お母さんと接してこられました。
その経験談から来るエピソードをたくさん紹介してくださいました。
お母さんが、勉強しないお子さんについ言ってしまう一言。
「あなたのために言っているのよ!」
「将来のために勉強しなさい!」
「まわりの子はみんな勉強してるわよ!」
「いま勉強すれば将来の選択肢が広がるわよ!」
こんな言葉を聞いたお子さんは勉強するでしょうか?
残念ですが、これでは、お子さんはやる気にならないでしょう。
では、こういう言い方をしたらどうでしょうか?
「勉強してくれたら、お母さんうれしいわ!」
「お母さんのために、勉強して!」
「お母さんなら、こういう勉強すると思うよ!」
ちょっと極端な例かも知れませんが、
こういう言い方をしてあげた方が、
お子さんはやる気になってくれるのです。
最初のお母さんのセリフは、言わば「まわり評価」。
これでは、世間の評価を子供に押し付けているだけ。
次のお母さんのセリフ、岡本さんはこの言い方を
「アイ・メッセージ」と呼びました。
アイ=I=わたし ですね。
「アイ・メッセージ」の方が、お子さんには
素直な気持として伝わるようです。
他にも、よくある親子の会話の例として、
(お母さん)「あんた勉強 がんばっとるが」
(お子さん)「がんばっとるよ」
(お母さん)「あんなのがんばってるは、がんばっているとは言わん!」
という、事例を紹介してくださいました。
こういった、親子のかみあわない会話を、
岡本さんはたくさん見てきたそうです。
なぜ、このような事が起こるのか?
それは、「日本語は通じても、意味は通じていないから」
この例でいうと、「がんばってる」の定義が、あいまいなのが原因です。
もしお母さんが
「今日は、頑張って、プリントを10枚やろうね」
「今日は、頑張って、1時間勉強しようね」と言っていれば、
プリントを10枚やった=がんばった
1時間勉強した=がんばった
というように、親子で「がんばった」の基準が明確になります。
このような感じで、岡本さんのお話は、具体的事例から
聞いている私たちが、思わず「ある!ある!」と言ってしまうような
ものを、たくさん紹介してくださいました。
最後に、岡本さんからのメッセージ。
それは、「やる気」よりも「やり方」が大切ということ。
「やる気を出せ」では、やる気にさせることは難しい。
でも、きちんと「やり方」を教えてあげれば、
お子さんは、ちゃんとやるんです!
今回の朝活は、満員御礼 45人の方が参加されました。
岡本さん、とても貴重なお話をありがとうございました。
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